ジャニー氏の人物像を語る上で欠かせないのが、実姉であるメリー喜多川氏の存在です。事務所の経営・経理・対外メディア折衝を一手に担ったメリー氏もまた、生前はほとんど顔写真をメディアに公開しませんでした。
メリー氏の写真が広く認知されたのは、2015年に『週刊文春』のロングインタビューに応じた際や、2026年に逝去した際の訃報記事など極めて限られた機会でした。クリエイティブ全般をジャニー氏が握り、外部との政治・交渉をメリー氏が仕切るという「二人三脚の完全分業体制」において、両名が揃って顔を隠し続けたことは、事務所全体の閉鎖性と強固な情報統制を象徴していました。
大手新聞やテレビ局が両創業者の写真を自由に掲載できない空気は数十年にわたって維持され、芸能ジャーナリズムの健全な批評を阻む大きな要因となっていたことは否めません。