彼の功績を語る上で欠かせないもう一つの柱が、タツノコプロ制作の『タイムボカンシリーズ』における三悪トリオのパワー担当だ。トンズラーに代表される怪力キャラクターは、SF・ギャグアニメの金字塔として今なお語り継がれている。八奈見乗児、小原乃梨子とのトリオワークは絶品で、即興のアドリブと息の合った掛け合いは、当時の子どもたちを大爆笑の渦に巻き込んだ。
ナンセンスなギャグとドタバタ劇の中に、どこか職人芸的なリズム感を持ち込む手腕。緻密に計算されたコメディの間合いは、後のバラエティ番組やアニメ演出にも多大な影響を与えた。過激なギャグの中にも上品な可笑しみを残すバランス感覚こそ、彼が誇る職人技の真髄だったと言える。