本作のチャートアクションは、音楽の消費基準がフィジカルからデジタルへと完全にシフトした歴史的転換点として記録されている。CDのパッケージ販売数を競う時代から、ストリーミングの再生回数や動画再生数、SNSでの言及数を総合的に評価するBillboard JAPANの複合チャートにおいて、長期間にわたり上位を独占し続けた。
それまで「ネット発アーティスト」という呼称は、どこかサブカルチャー的なニュアンスを含んで語られることが多かった。だが、本作が打ち立てた驚異的なストリーミング記録は、そうした境界線を完全に無効化した。インターネットを主戦場とする作り手たちが、メジャーの最前線を走るトップアーティストと対等以上にチャートを席巻する。この地殻変動以降、メインストリームの勢力図は完全に塗り替えられることとなった。