長きにわたる結婚生活の中で、二人は常に「個のアイデンティティ」を大切にしてきた。吉田が俳優としての可能性を広げるために渡米し、現地でオーディションを受け続ける日々を送っていた時期も、平子は日本で自身のブランドやモデル業を精力的に展開していた。
生活の拠点が物理的に離れることがあっても、互いの仕事や生き方に干渉しすぎない。互いの自由を尊重するスタンスは、時にメディアから「仮面夫婦」や「別居婚」と揶揄されることもあった。しかし彼らにとっては、それこそが自分たちの愛を健やかに保つための最適な距離感であったのだ。既存の世間体に捉われない強固な自分軸が、そこには存在していた。