ITとは、英語の「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)」の頭文字を取った略称で、日本語では「情報技術」と訳されます。これをもっと噛み砕いて言うなら、「世の中にある様々な情報(データ)を、コンピューターと通信を使って便利に活用する仕組み」のことです。
理解を深めるために、「情報」と「技術」の2つに分解して考えてみましょう。
まず「情報」とは、文字、写真、動画、音声、数字、地図のルート案内など、私たちが何かを判断したり楽しんだりするために必要なデータすべてを指します。そして「技術」とは、その情報を「すばやく計算する」「安全に保管する」「離れた場所へ一瞬で送る」ための仕掛けや道具のことです。
昔は、友達に連絡を取るために紙に文字を書き、ポストへ投函して手紙が届くまで数日待つのが普通でした。しかし現在では、スマートフォンでメッセージを入力した瞬間に相手の画面へ届きます。遠く離れた図書館へ足を運ばなくても、検索窓に知りたい言葉を打ち込むだけで、世界中の百科事典以上の知識が1秒足らずで手に入ります。このように、「人間が昔は手作業で膨大な時間をかけていた情報の処理ややり取りを、機械の力で一瞬にして便利にした技術」こそが、ITの正体です。