イスラム教開祖ムハンマドの真実!波乱の生涯と歴史を動かした全貌の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

富と平穏を手に入れたムハンマドでしたが、当時のメッカ社会に蔓延していた拝金主義や貧富の格差、部族間の絶え間ない抗争に深い疑問を抱くようになります。彼はメッカ近郊にあるヒラー山の洞窟に籠もり、断食と瞑想を繰り返す日々を送るようになりました。

610年のある夜、40歳を迎えたムハンマドの前に大天使ジブリール(ガブリエル)が突如姿を現します。圧倒的な存在感を放つ天使から「読め(イクラ)」と強く迫られたムハンマドは、文字が読めない恐怖に打ち震えながらも、神の言葉を暗唱しました。これが、イスラム教の絶対的聖典である『コーラン(クルアーン)』の最初の啓示です。

自分が狂気にとらわれたのではないかと恐怖で震え上がるムハンマドを抱きしめ、「あなたは誠実な人です。神が見捨てるはずがありません」と励ましたのが妻ハディージャでした。彼女は夫を迷わず信じ、歴史上最初のイスラム信徒となったのです。

当初は家族や親しい友人たちにのみ秘密裏に教えを説いていましたが、やがて「唯一絶対の神(アッラー)への絶対的帰依」と「偶像崇拝の否定」「富の再分配」を公に宣言。しかし、多神教信仰と巡礼ビジネスで莫大な富を得ていたメッカの有力貴族たちにとって、この主張は自らの特権を根底から揺るがす極めて危険な思想でした。こうして、ムハンマドとその信徒たちに対する激しい弾圧と迫害の嵐が吹き荒れることになります。