2010年に発売された『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』において、物語の出発点となるカノコタウンは静かな田園風景の中に佇んでいた。この地でプレイヤーに最初のパートナーポケモンを託すのが、シリーズ初の女性ポケモン博士であるアララギ博士だ。
彼女の研究室が存在する静寂な村から始まり、賑やかな商業都市、さらには荒涼とした砂漠地帯や厳しい山岳地帯へと続くロードマップは、プレイヤーの冒険心を休むことなく刺激し続けた。各都市に配置されたジムや施設は、単なるバトル施設ではなく、その土地の産業や文化を象徴する建造物として緻密に組み上げられている。
古代の遺跡や近代的な高速道路が同一のマップ上に共存する景色は、作品が持つ深遠なテーマ性を見事に視覚化していたと言えるだろう。