ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、まさに体内のリンパ球における前線基地の精鋭部隊だ。他の獲得免疫系細胞が相手の抗原情報を解析して抗体を作るまでに数日から数週間の時間を要するのに対し、NK細胞は常時パトロールを行い、異常を発見した数秒後には攻撃を開始する。
予防医学の視点からも、このNK細胞の活性度がインフルエンザ発症の運命を分けると指摘されている。笑いや適度な運動、質の高い睡眠によって活性化されるこの細胞は、体温が1度上がるだけでもその機能が大幅に高まる。日常的に高いNK活性を維持している人物こそが、ウイルスに曝露されても発症に至らない無症状感染の勝者なのだ。