厚生労働省感染症対策ガイドラインの最新知見に基づき、二次感染を防ぐ失敗しない処理手順を緊急解説する。まず基本となるのが「広げない」「直接触れない」の2大鉄則だ。処理作業に入る際は、使い捨ての手袋とマスク、できればエプロンを装着し、目に見える嘔吐物をペーパータオルなどで内側に向けて静かに拭き取る。この際、ゴシゴシ擦るとウイルス粒子がエアロゾル化して空中に舞い上がるため、上から押さえるように拭き取ることが鉄則だ。
次に行う消毒プロセスでは、塩素系漂白剤を薄めた次亜塩素酸ナトリウム液(約0.02%〜0.05%濃度、水1リットルに対して市販漂白剤の原液を5〜10ml程度)へ30分以上浸け置きするのが極めて有効である。また、色柄物などで漂白剤が使えない場合は、85度以上の熱湯に1分間以上浸す熱水消毒が絶大な効果を発揮する。洗面器やバケツで下処理を済ませた後に初めて、通常の洗濯工程へと進めるのが、家庭内アウトブレイクを防ぐ正しい嘔吐物処理プロトコルだ。