元朝潮親方の角界人生に決定的な終止符を打ったのが、コロナ禍における外食スキャンダルでした。当時の報道や日本相撲協会のコンプライアンス委員会による調査報告書をもとに、事態の推移を詳細に振り返ります。
2026年5月の大相撲夏場所中、週刊誌のスクープ取材によって、錦島親方(定年退職後に再雇用された元朝潮親方)が東京都内の個室居酒屋などで複数回にわたり知人と外食・飲酒を重ねていた動かぬ証拠が報じられました。当時、日本相撲協会は感染拡大防止のため厳格なガイドラインを制定しており、違反者には厳しい処分が予告されていた時期でした。
事態を重く見た日本相撲協会は、直ちにコンプライアンス委員会による事実関係の聴取を実施。元朝潮親方は事実関係を認め、2026年6月11日の臨時理事会において「退職勧告」相当の懲戒処分案が諮られる見通しとなりました。結果として、処分決定の直前に自ら退職届を提出して受理され、実質的な追放という形で40年以上身を置いた相撲界を去ることになりました。現役時代の大関としての栄光と、名門・高砂部屋を率いた重鎮の幕切れとしては、あまりにも不名誉な退職劇でした。