テニス肘の正式名称は、医学的に上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と呼ばれます。肘の外側にある骨の出っ張り(上腕骨外側上顆)には、手首を上に反らしたり指を伸ばしたりする筋肉(短橈側手根伸筋など)の腱が集中的に付着しています。パソコン作業でのキーボード連打、スマホ操作、重い荷物の持ち運びなどによってこの腱に過剰な牽引力がかかり続けると、微小な断裂や炎症が生じ、肘の外側の激痛へと発展します。
多くの方が「痛いから肘を動かさないようにしよう」と安静を試みますが、手や指を使わずに生活することは現実的に不可能です。日常動作のなかで微細な負荷が繰り返しかかるため、組織の修復が追いつかず、結果として「数ヶ月経っても治らない」という慢性化のループに陥ってしまうのです。
さらに見落とされがちなのが、前腕全体の筋肉のコリです。腱の付着部が引っ張られ続ける根本原因は、筋肉そのものがゴムのように硬化している点にあります。この硬くなった筋肉をダイレクトに緩めるアプローチこそが、東洋医学に基づくツボ刺激です。