多くの住宅建築において、建築本体の設計とインテリアの選定、家具の配置は別々のプロセスとして扱われがちです。しかし長田篤の流儀では、これらは完全に一体となった不可分の要素です。
家具は単なる「置物」ではありません。空間のスケール感を決定づけ、人の身体と建築を繋ぐグラデーションの役割を果たします。長田は自ら家具のデザインまでを手がけ、壁面の収まりや床材の目地とミリ単位で呼応する特注家具を提案します。
素材の質感を真ん中に置く選択
木材の節や留めの美しさ、石材の荒々しい肌ざわり、金属の冷涼な光沢。合成樹脂や張り物では表現できない「本物」の素材感を好みます。経年変化によって深化する味わいを見越し、何十年先も魅力を失わないマテリアルを選定しています。