「ドリルせんのかい」の最大の魅力は、心地よいテンポ感と観客の期待を絶妙に裏切るフェイントのリズムにあります。劇中では、ヤクザや借金取り、あるいは理不尽な客として登場するすち子に対し、吉田裕が巻き込まれる形でネタがスタートします。
基本となる一連の流れとセリフの順番は以下の通りです。
【導入:服を脱がされる吉田】
すち子:「おい、吉田ぁ。ちょっとこっち来い」
吉田:「なんですか、すち子さん」
すち子:(吉田のジャケットやシャツを荒々しく脱がせ、胸元をあらわにする)
すち子:「なんやその体は!情けない体しやがって!」
【毛むしりパート】
すち子:「毛ぇむしり取ったろかい!」
吉田:「痛い痛い痛い!やめてください!」
すち子:(吉田の胸毛や産毛をむしる素振りを見せ、吉田が絶叫する)
【小道具登場〜下半身と脇のコンビネーション】
すち子:(細長い茶色の棒=巻き棒を構える)
すち子:「つま先、つま先、つま先、ワキ!」
(すち子が吉田のつま先を棒でつつき、最後に脇の下を突く)
すち子:「つま先、つま先、つま先、ワキ!」
吉田:「くすぐったい!やめてください!」
【メインパート:ドリルすんのかいせんのかい】
すち子:「ドリル、ドリル、ドリル……すんのかい!」
吉田:「せんのかーーい!」
すち子:「すんのかい!」
吉田:「せんのかーーい!」
すち子:「すんのかい、すんのかい、すんのかい……」
吉田:「せんのかーーい!」
すち子:「すんのかい、すんのかい、すんのかい、すんのかい……」
吉田:「せんのかーーい!」
【フェイントとフィニッシュ】
すち子:「……せんのかい!」(棒を下ろす)
吉田:「すんのかーーい!……あっ、せんのかい……ってどっちやねん!」
すち子:(満面の笑みで丁寧にお辞儀)「ありがとうございましタァ〜!」
吉田:「パンツ見えとるわ!何を見せられてんねん!」
この掛け合いは、吉田裕の完璧な受け身と「せんのかい!」の絶叫トーンがあって初めて成立します。観客は「来るぞ、来るぞ」と待ち構え、期待通りのタイミングで放たれるフレーズに圧倒的なカタルシスを覚える仕組みになっています。