落語を観に行こうと思い立った際、最初に直面するのが「寄席(よせ)」と「落語会(らくごかい)」の選択です。この二者は興行形態から楽しみ方まで大きく異なります。
寄席は、東京都内であれば新宿末廣亭、浅草演芸ホール、鈴本演芸場、池袋演芸場といった常設の劇場を指します。365日ほぼ無休で昼夜興行が行われており、チケット予約なしでふらりと立ち寄れるのが特徴です。落語だけでなく、漫才、マジック、曲芸(色物)など多彩な芸が次々に登場するため、肩肘張らずにお祭り気分を味わうのに向いています。
対して「落語会」は、市民会館やコンサートホール、能楽堂などの会場を借りて、特定の日時・出演者で開催される企画公演です。全席指定席であることが多く、音響や照明が整った環境で、お目当ての噺家がじっくりと大ネタを口演します。「集中してじっくりと落語の世界に浸りたい」「人気の実力派の芸を確実に観たい」という初心者には、落語会への参加が強く推奨されます。
また、落語会の形式にもいくつか種類があります。一人の演者がたっぷりと3〜4席を演じ切る「独演会」、芸風の異なる看板級が競演する「二人会」、テーマに沿って中堅・若手が集う「オムニバス形式の落語会」など、自分の好みに合わせた選択が可能です。