オープンリビングが主流となった現代の住宅において、求められているのは「完全な遮断」ではなく「緩やかな連続性」だ。家族の気配を感じつつもオンライン会議に集中したい、あるいは来客時に散らかったパントリーを一瞬で隠したいといったニーズが、柔軟な間仕切りの価値をかつてないほど高めている。
近年のインテリアデザインにおける潮流は、ファブリックの質感や意匠性の劇的な向上にある。従来の事務的なプレーン生地にとどまらず、リネン調のナチュラルな織り地や、光を柔らかく拡散するシアー素材、さらには表裏で異なる表情を見せるリバーシブル仕様などが登場した。壁を新設して部屋を狭めるのではなく、必要な時間だけスクリーンを下ろしてゾーンを区切る。この身軽な空間デザインこそが、現代のスマートな暮らしに直結している。