いなりマーケットの薄暗い船内で「しなやかなめいが」を鑑定する際、注目すべきチェックポイントは極めてシンプルです。それは描かれている女性の顔の向き(視線の方向)とキャンバスに対する人物の比率です。
本物の絵画では、赤い鮮やかな着物をまとった女性が、歩みをふと止めて右肩越しに後ろ(画面の右側)を振り返る構図になっています。女性の頭部は絵の右半分に位置し、キャンバス全体に対して立ち姿の全身がバランス良く収まっています。
対して偽物は、女性が左側を向いているという明らかな反転現象が起きています。さらに、偽物の中には人物のサイズが枠いっぱいに拡大されており、頭部がキャンバスの上部を圧迫しているパターンも存在します。つねきちの船内で拡大カメラモードを起動した際、「顔がどちらを向いて振り返っているか」を冷静に観察すれば、100%の精度で本物を見抜くことが可能です。