この公演は、フィギュアスケート界のみならず、クラシック音楽界の専門家たちからも高い評価を受けている。ある著名な指揮者は、「羽生結弦の滑りは、楽譜に書かれたアーティキュレーションを完全に理解している。彼はスケーターであると同時に、極めて優秀な音楽家だ」と絶賛した。
音符の一つひとつを身体の動きに落とし込む作業は、並大抵のセンスでは不可能だ。羽生は耳で聴いた音を脳内で即座に運動エネルギーへと変換している。この驚異的な身体能力と音楽への深い理解こそが、彼を単なるアスリートから、唯一無二の芸術家へと押し上げた要因なのだろう。