東京から東海道新幹線で静岡駅へ降り立ち、在来線に乗り換えて西へ約20分。藤枝市は決して巨大なメガロポリスではない。だが、駅南口のペデストリアンデッキを歩いていると、都市のスケール感を心地よく裏切られる。その導線の終点に鎮座するのがこの施設だ。
天候に左右されずに駅からそのまま足を踏み入れられる構造は、日々の通勤・通学客を吸い寄せる強力な磁石となっている。雨の日でも濡れずに図書館へ向かい、帰りに映画を観て、スーパーや飲食店で買い物を済ませる。都市生活の主要なアクションが、わずか数分の歩行圏内でシームレス完結する設計の見事さに驚かされる。