かつては研究室の専門書の中に閉じ込められていた古代文字の知見が、いまや市民の知的好奇心を刺激するエンターテインメントへと昇華している。京都・祇園に拠点を置く漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)では、甲骨文字から現代の文字への変遷を立体的に体感できる展示が人気を博しており、犬にまつわる文字の変遷も直感的に学ぶことができる。
さらに、グローバルな文化プラットフォームであるGoogle Arts & Cultureのデジタルアーカイブや、質の高い教養番組を配信するNHKラーニングなどを通じ、高精細な甲骨片の3Dモデルや専門家の解説が瞬時に手に入る環境が整った。文字の成り立ちを学ぶ行為は、静的な暗記から、インタラクティブな歴史探偵の営みへと変貌を遂げている。