ギプス着用時の耐え難い痒みに悩まされたとき、真っ先に知っておくべきは絶対にやってはいけない禁忌行為だ。最も危険なのは、針金や割り箸、定規といった細長い物体をスキマに差し込む行為である。目視できない皮膚の表面を傷つけ、そこから雑菌が進入すると、重度感染症や激しい接触皮膚炎を引き起こす。また、水や市販の冷却スプレーを直接注ぎ込むのも厳禁。乾かない湿気が内部に溜まり、あせもを急増させる結果にしかならない。
では、掻かずに即効で痒みを抑える秘密の対処法とは何か。日本皮膚科学会の見解でも推奨される裏ワザの筆頭は「患部周辺の寒冷刺激」だ。ギプスの開口部付近や、太い血管が通る部位に保冷剤をタオル越しにあて、神経の伝達速度を意図的に遅らせることで痒み感覚を麻痺させる。さらに、ドライヤーの「冷風」を活用し、隙間から風を流し込む冷風ダクトケアの手法も劇的な効果を発揮する。痒みの閾値を下げる応急処置として、今すぐ試せる手軽で確実なアプローチだ。