では、具体的にHYDEはどのようなトレーニングを重ねているのでしょうか。本人の発言やトレーナー界隈での情報から浮かび上がるのは、一般的なボディビルダーのような「重量を追い求める筋肥大」ではなく、「しなやかで持久力のある機能的な筋力強化」です。
1. 歌唱を支える「背筋」と「腹斜筋」の徹底強化
ボーカリストにとって最も重要なのは、声を支える背中の筋肉です。HYDEの背筋は、肩甲骨周りから脊柱起立筋にかけて深く溝が走っており、これが激しいシャウトの呼気圧を生み出しています。主に懸垂(チンニング)やチューブを用いたローイング運動、さらにはプランクなどの体幹メニューを日常的に取り入れているとされます。重いバーベルをむやみに持ち上げるのではなく、インナーマッスルとアウターマッスルが連動するような自重系エクササイズが中心です。
2. 彫刻のようなシックスパックを作る腹筋ルーティン
HYDEのトレードマークの一つである見事に割れた腹筋。これは、通常のシットアップだけでなく、体幹を捻るツイスト運動やレッグレイズによって、腹直筋だけでなく脇腹の腹斜筋まで緻密に鍛え上げられています。腹筋群が引き締まることで骨盤が安定し、激しいヘッドバンギングやジャンプの後でも即座に体勢を立て直して歌うことが可能になります。
3. 過酷なツアーを駆け抜ける心肺機能トレーニング
「ライブの体調管理はライブで作る」とも語られますが、ツアー前には入念な有酸素運動とサーキットトレーニングが組み込まれます。トレッドミルでのランニングや傾斜ウォーキング、短時間のインターバルトレーニングによって心肺機能を限界まで高め、真夏のフェスや過酷な照明の熱気にも耐えうるスタミナを涵養しています。