実店舗の撤退断行後、同社の業績は市場の悲観論を鮮やかに裏切ることになります。株式会社虎の穴のビジネスを強固に支えたのが、同人誌の通販事業と、クリエイター支援プラットフォーム「ファンティア(Fantia)」の急成長です。
もともと同人誌の通販部門は、限定特典や作家別の専売ラインナップ、まとめ配送サービスの利便性から高いシェアを誇っていました。実店舗閉店によって通販への需要が一気に集約され、物流インフラの最適化によって利益率が劇的に改善しました。
さらに同社の屋台骨となったのが、月額課金制でクリエイターを支援できるファンティアです。イラストレーター、漫画家、コスプレイヤー、VTuberなどの個人クリエイターがファンから直接支援を受けられる仕組みが爆発的な支持を獲得し、登録者数・流通総額ともに驚異的な伸びを記録。店舗ビジネス特有の在庫リスクから解放された同社は、過去最高益を更新するほどのV字回復を成し遂げました。