この壮麗な景観は、偶然の産物ではない。起源は大正時代、1923年(大正12年)頃に北海道大学工学部の前身である東北帝国大学農科大学の支援のもと、南洋一郎教授らの手によって植樹されたことに遡る。初代教頭であるウィリアム・S・クラーク博士が掲げた「Boys, be ambitious」のフロンティア精神は、大地に根を張る木々にも確かに息づいている。
植樹から1世紀以上の歳月が流れた。激しい風雪や幾度もの台風を耐え抜き、堂々たる巨木へと成長した木々は、今や大学の枠を超えて北海道の歴史遺産そのものだ。知性を育む学舎の傍らで、静かに世代を見守り続けてきた背景を知ると、目の前の黄金色がより一層深みを増して感じられる。