怪異の思惑に翻弄される中で、生者である八尋寧々と源光が見せる精神的自立も、本作の大きな推進力となっています。
寧々は当初、白馬の王子様を夢見る典型的な乙女心の持ち主として描かれていました。しかし花子くんの過去や寿命の真実を知るにつれ、「花子くんの未来を、私が変えてみせる」と決意します。守られる対象から、背負い合うパートナーへと成長していく彼女の言葉は、回を追うごとに力強さを増していきます。
また、祓い屋の名門・源家の次男である源光のセリフも胸を熱くさせます。「悪しき怪異はすべて祓うべき」という家訓の呪縛に苦しみながらも、彼は花子くんやミツバとの交流を通じて「怪異である前に、目の前の相手と心を通わせる」独自の正義を築き上げます。光が放つ「俺がもっと強くなって、全員助けてやる!」という真っ直ぐな言葉は、暗闇に沈みがちな物語の中で燦然と輝く希望の灯火となっています。