『警視庁・捜査一課長』のキャスティングの妙は、意外性にある。知性派タレントとして知られる壇蜜が演じた運野和沙や、モデル・女優として活躍する三吉彩花が演じた妹尾萩など、毎シーズン異なるタイプの女性キャストが投入されてきた。彼女たちはそれぞれ、単なるステレオタイプの女性刑事像に収まらない独自の魅力を放っていた。
例えば、三吉彩花演じる妹尾萩は、帰国子女でドライな現実主義者という設定。これまでの人情味あふれる捜査一課の雰囲気とは一線を画すキャラクターであり、世代間のギャップや価値観の衝突を描く上で欠かせない存在となった。こうした挑戦的な配役こそが、長寿番組でありながら常に新鮮さを失わない秘訣なのだ。