カメラが回っていないときの彼は、驚くほど静かで、どこか哀愁を漂わせているという。ビートたけしやタモリといった同世代の巨頭たちがそれぞれの道を歩む中、彼は最後まで「現役のピン芸人」として走り続けてきた。その孤独は、誰にも分かち合えないものだ。
「さんちゃんは、一人になるのが怖いんだと思う」と、かつて共演したベテラン芸人は語る。常に誰かを笑わせていなければ、自分の存在価値を見出せない。そんな業を背負った男が、テレビのライトが消えた後に見せる素顔は、私たちが知る陽気なキャラクターとは全く異なる、一人の孤独な男の姿そのものである。