IT用語としての認知度が高まる一方で、歴史的な「ロックアウト(作業所閉鎖)」の意味も忘れてはならない。これは労働争議において、雇用主側が労働者に対して工場やオフィスへの立ち入りを禁止し、賃金の支払いを拒絶する対抗手段を指す。
労働者が主導する「ストライキ」が業務を放棄する戦術であるのに対し、ロックアウトは会社側が主導権を握る防衛策だ。日本の労働法においても一定の枠組みで認められているが、実施には厳格な要件が課される。デジタル化が進んだ現代では、物理的な門扉の閉鎖だけでなく、社内チャットやクラウドへのアクセス権を一斉に剥奪する「デジタル・ロックアウト」という新たな形も登場している。