ここ数年、日本のユースカルチャーを牽引してきた「昭和・平成レトロ」の波。しかし、単に古いものを懐かしむフェーズは終わりを迎えた。今、若者たちが求めているのは「体験の共有」と「クスッと笑える自己表現」だ。
その象徴として白羽の矢が立ったのが、正義の味方でありながらどこか頼りなく、愛嬌たっぷりの「スッパマン」である。完璧なヒーロー像に疲れた現代の若者にとって、梅干しを食べて酸っぱい顔を晒す彼の姿は、究極の「親しみやすさ」として映っているのだ。都内の大学に通う女子学生(20)は、「キメ顔ばかりのSNSに飽きていた。スッパマンの顔マネなら、恥ずかしがらずに全力で変顔ができるし、何より友達と盛り上がれる」と語る。