ゲームの基本構造は恐ろしいほどにシンプルだ。自分の手番が巡ってきたら、山札からカードを1枚引き、手札から1枚をプレイする。これだけだ。しかし、そこに書かれている命令が問題なのだ。「あなたが青い服を着ていたら即座に勝利」「全員、次のターンまで息を止めろ」「このカードを出した瞬間、右隣のプレイヤーが敗北する」――ロジックもへったクレもない命令が平然と飛び交う。
真面目に戦術を組み立てようとしたプレイヤーほど、開いた口が塞がらない。「なぜ自分が負けたのかすら分からない」という理不尽さこそが、このゲームの本質だ。数分前の盤面分析など何の意味もなさない。運と突発的な場のノリ、そしてカードの引きだけが勝敗を決するカオス空間。これぞまさに愛すべきバカゲーの極致だ。