従来の街頭演説やポスター掲示を中心とした選挙活動に対し、スマホ画面を通じて有権者の日常に直接入り込む試みは極めて革新的だった。公職選挙法の改正によりインターネット選挙運動が解禁された歴史的タイミングに合わせてリリースされた本作は、単なる遊戯を超えた次世代の広報ツールとして機能した。
自民党が目指したのは、難解になりがちな政務や政策論争を直接押し付けることではない。まず親近感を持ってもらい、アプリ内のニュースフィードや党公式サイトへの誘導リンクを経由して、自然な形で政策に触れてもらう導線設計だ。永田町の政治と一般有権者の間に横たわっていた巨大な壁を、ゲームというライトな媒体が見事に切り崩してみせた。