現代の清涼飲料水市場は、無糖炭酸水やトクホ飲料が主流だ。その中で、あえて果汁入りの甘い飲料で勝負を挑むのは無謀とも思えた。しかし、開発チームが選択したのは「甘さを控える」のではなく、「雑味を引く」ことだった。
保存料や着色料はもちろん、従来の製品に使われていた果糖ぶどう糖液糖を廃止。代わりにオーガニックのサトウキビ糖を極少量使用することで、桃本来の瑞々しい甘みを引き立てることに成功した。一口飲めば、まるで本物の桃をかじったかのようなフレッシュな香りが鼻を抜ける。この潔い引き算のレシピが、健康を気にする現代人の罪悪感を消し去ったのだ。