フィールド種目も負けてはいない。女子走高跳では、大会記録を数年ぶりに塗り替える1m78の大ジャンプが生まれた。バーが高くなるにつれ、一人、また一人と脱落していく過酷なサバイバル。その中で、ただ一人集中力を研ぎ澄ませていたのが弘前実業の選手だった。
助走のテンポを崩さず、しなやかなアーチを描いてバーを越えた瞬間、競技場全体が揺れるような歓声に包まれた。自己ベストを3センチも更新する快挙に、「信じられない。でも、毎日バーを見上げてイメージトレーニングしてきた成果が出た」と、彼女は涙を浮かべながら笑顔で語った。