平成レトロやY2Kカルチャーの流行は、ファッションや音楽だけに留まらない。デジタルコミュニケーションの領域にも、その波は確実に押し寄せている。ガラケー時代を経験していないデジタルネイティブ世代にとって、テキストを組み合わせて作られた顔文字は、むしろ「新しいアートフォーム」として映るようだ。
特に2026年に入り、AIによる自動生成テキストや高精細なグラフィックに囲まれて暮らす日常への反動として、こうしたローファイ(Lo-Fi)な表現を好む傾向が強まっている。泥臭く、手作り感のある記号の並びが、冷たい画面の中に温かみをもたらしている。