このモチーフが持つ普遍的な魅力のルーツを辿ると、絵本・児童文学の世界で長年金字塔として君臨する名作に行き着く。童心社より刊行されている、とよたかずひこ氏の代表作『どんどこ ももんちゃん』シリーズだ。温かみのあるパステル調のタッチと、力強く躍動するシンプル極まるシルエットは、世代を超えて親子の心を掴んできた。
子どもたちの視覚認知にダイレクトに訴えかける柔らかな曲線と、余白を大胆に活かした画面構成。とよた氏が確立した絵画的メソッドは、キャラクター表現における「安心感」と「躍動感」の見事な融合であり、現代のデジタルイラストレーターたちにも多大なインスピレーションを与え続けている。