佐藤涼平選手の名が全国に轟いたのは、2009年の第81回選抜高等学校野球大会(センバツ)および第91回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)でした。花巻東はエース・菊池雄星投手を擁し、春は岩手県勢初となる準優勝、夏はベスト4進出という歴史的快挙を成し遂げます。
その快進撃の起点となったのが、1番打者が出塁した後に打席に入る「2番・佐藤涼平」でした。相手投手の得意球をことごとくファウルにして球数を投げさせ、四球をもぎ取っては塁上を駆け巡る姿は、対戦相手にとって最も厄介な打者として恐れられました。
甲子園球場の満員のスタンドは、背番号8をつけた小柄な佐藤選手が打席に入るたび、割れんばかりの手拍子と歓声に包まれました。大柄な投手に立ち向かい、泥だらけになってベースへ滑り込む姿は、日本中のファンの心を掴みました。