スマートフォンの画面をスクロールすると、彼女の1970年代の私服スナップや、当時の歌番組での衣装がコラージュされた動画が次々と流れてくる。フレアジーンズにタイトなTシャツ、あるいはクラシカルなワンピース。これらはすべて、現在のトレンドと完全に同期している。
「古着屋で水沢アキみたいな服を探すのが流行っている」と語る都内の大学生(20)は、彼女のファッションを「クラシックだけど新しい」と評する。ファストファッションが飽和し、誰もが似たようなスタイルに陥りがちな現代において、彼女が体現していた「自分だけのスタイル」は、個性を模索する若者たちにとって最高の教科書なのだ。