キラキラネームを持つ当事者が直面する最大の試練は、成長とともに訪れる。学齢期におけるいじめやからかいは序の口に過ぎず、最も深刻な影を落とすのが就職活動の現場だ。
大手企業の人事担当者は匿名を条件にこう明かす。「採用基準に名前による差別はありません。しかし、エントリーシートの段階で初対面の面接官が読めない名前や、アニメのキャラクターと完全に同名の応募者を見た際、無意識のうちに『家庭環境や常識感覚に特異な点はないか』と身構えてしまう採用担当者がいることは否定できません」。客観的な能力とは無関係な部分で、不当なバイアスに晒される――これこそが当事者を最も苦しめる「見えない壁」の正体だ。