宮島を訪れる人々を最も悩ませるのが、「結局、満潮と干潮のどちらに行くべきなのか」という究極の選択だ。答えは単純ではない。あなたが求める旅の体験によって、目指すべきタイミングは正反対になるからだ。
潮位が約250cm以上に達する満潮時には、社殿がまるで海面に浮かんでいるかのような幻想的な美しさが現れる。朱塗りの回廊が静かな波間に映える景色は、SNSでも世界的な話題を集め続けている。一方、潮位が約100cm以下まで下がる干潮時には、干潟が現れて宮島大鳥居の真下まで徒歩でアプローチできる。巨木をそのまま組み上げた柱の力強さや、長年の海水に耐えてきた歴史の重みを肌で感じる体験は干潮時ならではの醍醐味と言える。