ビートたけしの半生を語る上で、元妻である北野幹子氏の存在を外すことはできない。元漫才師として彼の下積み時代を支え、二人の子供を育て上げ、実質的な家庭の守り神として君臨してきた。だが、ふたりの婚姻関係は決して平坦ではなかった。度重なる浮気報道、世間を揺るがしたバイク転倒事故、そして長年にわたる別居生活。戸籍上の夫婦でありながら、実質的な夫婦関係の冷え込みは数十年にも及んでいた。
2019年に成立した協議離婚において、たけしは100億円とも称される莫大な個人資産の大半を幹子氏に与えたと報じられ、世間を驚愕させた。「全財産を置いて、パンイチで出ていった」という比喩すら飛び交ったこの離婚劇。裏を返せば、それほどの代償を払ってでも手に入れたい「新たな自由」と「新しいパートナーとの未来」がそこにあったのだ。