窓口革新の核となっているのが、マイナンバーカードと連携した申請サポートシステムの全面的導入である。住民票の写しや印鑑登録証明書の発行といった頻繁に発生する申請は、記載台でペンを握ることなく、QRコードの読み取りとタッチパネルの数回操作だけで手続きが完了する仕組みだ。
実際に手続きを終えた区内在住の40代女性に話を聞くと、「子どもの転校手続きで複数の書類が必要だったが、以前のように何度も同じ住所や氏名を書く必要がなく、15分ほどで全ての処理が終わった」と驚きを隠さない。高齢者や日本語を母語としない外国人住民向けには、多言語音声翻訳タブレットを常備した個別コンシェルジュデスクが配置され、デジタル化の波に取り残されがちな層への目配りも徹底されている。