喉のポリープが疑われる際、真っ先に現れるのが声帯ポリープ 初期症状としての「嗄声(させい=声のかすれ)」です。以前に比べて高音が出しにくくなったり、ガラガラとしたしわがれ声、息が漏れるようなスカスカした声になったりします。同時に、喉の奥に何かが張り付いているような喉の違和感 圧迫感や、長時間会話した際の異常な喉の疲労感を伴うケースが目立ちます。
患者が最も恐怖を感じるのが「これは喉頭がんではないか」という疑問です。しかし、臨床現場における喉頭がん 見分け方とポリープの識別点は極めて明瞭です。最大の違いは「進行性」と「粘膜表面の性状」にあります。
声帯ポリープは急激な声の酷使の直後に症状が固定化することが多い一方、喉頭がんは数ヶ月単位で徐々に、不可逆的に声枯れが悪化していきます。また、がんの場合は進行に伴って血痰や耳の奥への放散痛、頸部リンパ節の腫れが現れるのが特徴です。一方、ポリープで血痰が出ることは極めて稀です。さらに、女性や子どもに多く見られる「声帯結節」との違いも見逃せません。結節は左右両方の声帯に対称的にできる「タコ・ペンダコ」のような突起であるのに対し、ポリープの多くは片側だけに生じる孤立性の膨らみです。