多くの英語学習者や日本語学習者が直面する疑問が、「homework」と「assignment」、そして日本語の「宿題」と「課題」の境界線です。どちらも「提出を求められるタスク」を指しますが、両者の間には明確な言語的・社会的ヒエラルキーが存在します。
文部科学省の指導要領分析や大学教育学会の調査報告等に基づき、両概念の構造的差異を下表にまとめました。
課題と宿題の使い分けの理由として、心理的バウンダリー(境界線)と教育観の変遷が挙げられます。「宿題」は教師が生徒の家庭学習時間を管理・統制する性格を帯びており、小中学生に対して「学習習慣を形成させる」目的が主眼です。一方、「課題」は与えられたテーマに対して学習者自らがアプローチ方法を設計し、レポートやプレゼンテーションとしてアウトプットする性格を持ちます。
したがって、大学の教授に向かって「先生、今日の宿題は何ですか?」と尋ねると、大学生としての主体性を欠いた幼い印象を与えてしまいます。高等教育や公的な場では「本日の課題(assignment)」と言い換えるのが日本語のマナーとして極めて重要です。