現在進行形でジャンルを牽引し、空前のハイエンドロードバイクブームを巻き起こした立役者といえば、渡辺航による『弱虫ペダル』にほかならない。秋田書店の「週刊少年チャンピオン」で連載が始まるやいなや、アニメ好きのオタク少年・小野田坂道がインターハイの頂点を目指す物語は爆発的な人気を獲得した。
チーム全員がそれぞれの役割を全力で全うし、想いの詰まったジャージを真っ先にゴールへと届ける——その熱い群像劇は従来の層を超え、女性ファンやリアルなサイクリストまで巻き込む社会現象となった。「週刊少年チャンピオン」の看板として長年君臨し続ける本作は、スポーツ漫画という枠組みそのものを大きく拡張したと言える。