無敵を誇った怪物も、ナツキ・スバルと「剣聖」ラインハルト・ヴァン・アストレアの共闘によってついに追い詰められる。この決戦のクライマックスで浮き彫りになったのは、彼がいかに張り子の虎であったかという事実だった。
妻たちという「身代わり」を奪われ、純粋な生身の人間として土を舐めさせられた瞬間、彼はそれまでの居丈高な態度を激変させる。命乞いをし、見苦しく叫び、泥にまみれる姿。無敵の権能という鎧を引っぺがされた後に残ったのは、ただの臆病で哀れな男の残骸だった。この徹底的な没落の描かれ方こそが、ファンに強烈な満足感と後味の悪さを同時に残す名場面となった。