見た目が綺麗だからと何年も同じものを着続けていないだろうか。実は、暖かさが途絶えたアイテムを着続けるのは冬の防寒対策において非常に効率が悪い。以下の3つのサインが出たら、潔く買い替えを決断すべきタイミングだ。
第一に「生地の透け感と手触りの変化」である。光にかざした際に向こう側が透けて見えるほど生地が薄くなっていたり、購入時のふんわりとした滑らかさが消えてゴワゴワした感触になっていたりする場合は、発熱の要であるレーヨン成分が摩耗して脱落している証拠だ。
第二に「首元や袖口の伸び・ヨレ」だ。首回りや袖口が波打つように伸びてフィット感が失われると、肌と生地の間に隙間が生じる。肌から蒸発する水蒸気を繊維が捕らえて熱に変換する仕組みである以上、密着感が失われれば暖かさは一気に半減してしまう。
第三に「着た瞬間のヒヤッとする感覚」である。新品の製品は肌に触れた直後から穏やかな温もりを感じられるが、劣化が進んだものは保温層となるデッドエア(空気の層)を保持できず、冷気を通してしまう。着用時に「寒さを感じる」と思った時点が、まさに寿命の最終境界線と言える。