志村転弧=死柄木弔という複雑怪奇なキャラクターが多くの読者・視聴者の胸を打つ理由の一つに、アニメ版における圧倒的な声優陣の演技力があります。
冷徹さと狂気、そして精神的な脆さを併せ持つ青年期の死柄木弔を演じたのは内山昂輝さんです。息を呑むような掠れた声質の芝居から、感情を爆発させる咆哮まで、グラデーション豊かな怪演でキャラクターに圧倒的な説得力を与えました。
一方、オリジンエピソードで無邪気さと絶望の悲鳴を演じ分けた幼少期の志村転弧役は関根有咲さん(回想シーンなどでは佐倉綾音さんも担当)が見事に表現。家族を愛していた普通の子どもが、一瞬にして地獄へと突き落とされる生々しい絶望の演技は、観る者の涙を誘いました。この声の対比が、彼の悲劇性をより際立たせています。