裏切りが発覚した後のA組の対応こそが、『ヒロアカ』という作品の真骨頂だったと言える。裏切られた怒りや落胆を超えて、クラスメイトたちは彼の手を固く握り返した。「罪は消えない、でも一緒に背負う」という出久たちの決意は、孤独だった青山の魂を救い上げたのだった。
最終決戦において、彼は自らの恐怖を打ち破り、囮となって敵に立ち向かった。かつては怯え震えていた少年が、仲間のために自らの光を放った瞬間、彼は真の意味で自らの足で立つ「ヒーロー」へと進化を遂げた。完璧だからヒーローなのではない。己の弱さと罪に向き合い、それでも誰かのために光ろうとする姿こそがヒーローなのだと、彼は証明してみせたのだ。