雄英高校を幾度となく襲った未曾有の危機。USJ襲撃から林間合宿の襲撃に至るまで、常に囁かれていた「学内内通者」の影。その正体が明かされた瞬間、ファンの間に走った戦慄は計り知れない。彼を操っていたのは、裏社会の帝王オール・フォー・ワンだった。
真相はあまりにも残酷だ。青山は生まれつき「無個性」だった。我が子の将来を悲観し、世間の冷たい視線から守りたいと願った両親が、すがる思いでオール・フォー・ワンに接触したことが悲劇の始まりだったのだ。与えられた「ネビルレーザー」は彼の肉体に適合せず、特製のサポートベルトなしでは腹部を痛めてしまうという致命的な欠陥を抱えていた。幼い少年に課された代償は、生涯にわたる情報の横流しと、逆らえば家族全員が惨殺されるという逃れられない恐怖の鎖だった。