では、単なるスタイリングの乱れを超えて、実際に頭皮環境に悩むケースはどうなのか。皮膚科領域の専門家組織である日本臨床皮膚科医会の資料によれば、頭皮の不快感や毛髪の軟毛化は、紫外線、ストレス、不規則な睡眠、さらには過度なヘアカラーやパーマの繰り返しによって引き起こされる。昼夜を問わず多忙を極める芸能界の生活リズムは、まさに頭皮にとって過酷な環境と言える。
また、頭皮ケア商品を多角的に展開するアンファー株式会社が実施した頭皮意識調査でも、現代人の多くが20代〜30代の早い段階から前髪や生え際のボリュームダウンに不安を抱いていることが示されている。不特定多数の視線に晒されるタレントが受ける精神的プレッシャーは計り知れず、それが毛髪周期に及ぼす影響も軽視できない。
現在では医療機関を通じたAGA治療(男性型脱毛症治療)やFAGA(女性男性型脱毛症)へのハードルが下がり、芸能人に限らず早期予防として専門クリニックを受診する人が一般層でも増加している。隠す時代から、医学的に正しくケアする時代への転換が進んでいる。