なぜ神戸なのか。この問いには複数の答えがある。神戸は明治以来の国際港湾都市として、西洋音楽の受容に先進的だった。1890年代にはすでに西洋音楽の演奏会が開かれていた記録がある。
1995年の阪神・淡路大震災。神戸は壊滅的な被害を受けた。しかし1997年、予定通り第4回コンクールを開催した。復興のシンボルとして。音楽の力を信じて。参加者たちは被災地で演奏し、市民に希望を届けた。
地域社会との連携と教育プログラム
コンクール期間中、神戸市内の学校では特別音楽教室が開かれる。参加者が小中学生に演奏を披露し、音楽の素晴らしさを伝える。プロの演奏を間近で聴く体験。子どもたちの目は輝く。
神戸市外国語大学、神戸大学などの教育機関も協力。学生ボランティアが運営をサポートし、国際交流の実践の場となっている。音楽コンクールは単なる競技会ではなく、地域全体の文化イベントなのだ。